昨夜、バイト先でのこと。
当日に予約が入ったのですが、深夜、お座敷で鍋物、8名様のご予約。
これまであたし、お鍋のお席に最初から最後までついたことがなく、しかも予約の入ったメニューが、テーブルセッティングすら未経験のコース。
しかもベテランスタッフKさんは、こんな日に限って11時上がり。
同じく11時上がりのTさんに教わりながら、お席のセッティングをして、お料理の説明を一夜漬けならぬ即席漬けで暗記。
幸い、これもベテランのFさんが出勤してこられたので、KさんとTさんが、彼にフォローをお願いしてくださり、ちょっと安堵しましたが。
さて、時間になって来店されたお客さまは、一見して堅気のサラリーマンでは無さげな、30〜40代の男性グループ。ドリンクのオーダーを取りに行くと、一品料理のメニューを広げられて、
「このページの料理ぜんぶ。2人前ずつ。」
どひゃーっっ! セレブ発注だぁぁ。
そりゃね、お鍋のお出汁が煮立つまでの間をもたせるために、一品物をオーダーされるお客さまは珍しくないですけど。ふつう、一品二品しか頼みませんもん。スゴ過ぎる。
しかも、お鍋コースの付き出しもまだお持ちしないうちから、どんどんマイペースでお鍋を始めてしまわれるし(最初からテーブルにご用意している食材もあるのです。)。おかげで、せっかく暗記したお料理の説明をする機会がなくなりました。
で、お鍋用のお肉をお持ちすると、ソッコーで、
「あ、肉追加。」
ぐわあああーー。
「何名さま分、お持ちいたしましょうか?」
「今のと同じぐらい。」
…通常の倍食うんか; (-"-;)
その後も同様に、お飲み物やらお鍋の食材やら、どんどこ追加注文が入り(まあ、有難いお客さまっちゃー、そうなのですが)、行ったり来たりで頭はぐるぐる、他のテーブルは片付かないし、プチパニック状態でした。
そんなですから、手際の悪いこととかいっぱいあって、追加の食材をお待たせしてしまったり、ご迷惑をおかけもしてしまったのですが、グループでいちばんエライ人と思しき40がらみのコワモテの男性が、その都度、
「ああ、いいよ。すまんね、色々言って。」
と仰ってくださって。
見てくれ怖いけど、すごく紳士な方だな、って思いました。ごく普通のサラリーマン風の人のほうが、ちょっとお酒入ったりすると、エラソーだったり凄んだりするんですよね。
上がりの時間になったので、そのお座席に最後まで付くことはできませんでした。
ちょっと残念だったな、と思いながら、着替えを済ませ、ロッカー室の鍵をレジまで返しに行くと、そのお客さまがちょうどお帰りになるところで、一番エライ人とお店の玄関でバッタリ遭遇してしまいました。
エライ人、コワモテの顔の目尻をちょこっと緩ませて、
「ありがとう。美味しかった。」
って。
うわあああ。
やっぱり紳士だこの人。
ホントは、サービスがどんくさいとか、いっぱい仰りたいコトおありでしたでしょうに。
すごく嬉しかったです。と同時に、もっときちんとサービスできるようになろう、って、しっかり思いました。
お客さまあっての商売、とはよく申しますが、アルバイトスタッフのワタクシのようなものでも、お客さまに育てられている部分ってあるんですね。
っしゃ! 頑張るぞ。
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